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11月26日
038 山下町|横浜市中区
一般的な話ですが、 建物は、築年数が経過するにつれ、改修費用など出費が増えていきます。 そして、時代のニーズから離れていくことで、 入居者は決まりにくくなり、賃料も下落する傾向にあります。 結果、収益物件として上手く稼働していくことが難しくなっていきます。 これは、賃貸物件がたどる一般的な経過です。 人が歳をとるのと同じように、建物も歳をとるということです。 今回の物件は、 横浜中華街の中心地に近い築42年のエレベーターなし。 5階建て賃貸ビルの1室です。 間取りは、27m2の1DK。 近年、なかなか入居者が決まらないというリフォーム済の別の部屋を見せてもらうと、 元々和室だった部屋は洋室になっていて、まぁまぁいいのでは、という普通の1DKです。 ただ、間取りは変更しづらく、風呂トイレ洗面は1室のまま。 洗濯機の位置もちょっと不思議..などなど。 きれいにリフォームはされていても、古い故のひずみはどうしてもどこかに現れてしまいます。 今回のリノベーションは、 一般的な賃貸物件がたどる負のスパイラルを 少し緩やかなカーブにするための改修です。 決して、新しさや綺麗さを目指すことではありません。 いま目の前にある古さを受け入れ、それを超える魅力を生み出すために、 もしくは、その古さが魅力と感じられるように一つ一つ調整していくこと。 この部屋と、その魅力を感じてくれる人とを繋ぐことができれば、 この建物はもう少し長生きができるのだと思います。 (文:ルーヴィス・佐藤麻紀) ![]() ![]() |

