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06月16日
007 中丸子|川崎市中原区
この建物は1984年に建てられた木造テラスハウスである。 外観は80年代の一般的な戸建にみえる。その戸建にみえる建物の中に2世帯が入居できるようになっている。 賃貸管理会社の方から依頼されたのは「投下資本を12ヶ月で回収できて入居を促進するリノベーション」というものであった。 中丸子商事の長塚さんと初めてお会いしたのは、1年近く前の事だっただろうか。。 今の賃貸市場の状況や今後の市場や空室対策について色々と勉強させて頂いた。 打ち合わせや食事会を重ねるにつれて、全面的なリノベーションだけではなく制約のある中でどのようなリノベーションが出来るかを真剣に考えるきっかけを与えてくれた。 それ以来考えていたのは「費用対効果の最大化」である。 全面的にリノベーションすることは、賃貸オーナーにとって大きな負担になる。 私自身も考え方をリノベーションしてみた。 「リノベーションを1回で終わらせる必要性はないんじゃないかと。。」 予算の範囲だと出来る範囲は当然限られてしまう。 予算の割り振りで重点箇所を考えて、何回かに分けて最終的なリノベーション物件にすれば良いんじゃないかと。 幸いなことに、この物件は築24年のテラスハウスである。 内覧に訪れるであろう、ユーザーの視線に焦点を合わせると、「2回のGAP」を創りだせる事に気が付いた。 1回目のGAPは、外観を見てから玄関の扉を開けた瞬間のGAP。 2回目のGAPは、1階から階段を上って2階に行った時のGAP。である。 その時点で、自分の中でやるべき事は整理できた。 一つめは、現代の生活にミスマッチな設備を現代の需要にマッチさせること。 二つめは、次にリノベーションする時が来た時に容易に変化させる事が出来るようにする事。 三つめは、2回訪れる視覚の転換を効果的に活かす事。 今回の案件に関しては、物質的なデザインリノベーションではなく、ユーザーの目の動きや心理を分析しながら施工した、内面的デザインリノベーションである。よって、施工箇所は、1階部分のみである。 (文:ルーヴィス・福井信行)
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