|
07月05日
018 日吉本町|港北区
築39年の賃貸物件のリノベーションという時点で、 今回は「新築に近づけること」は考えなかった。 このクラスの物件になってくると、新築には負けない良さがたくさん詰まっている。 賃貸物件は収益性に重きを置いているもので、投下資本を回収できなければ意味がない。 周りを見渡せば、築浅風なリフォーム物件はたくさんある。 それをしたところで画一的な賃貸検索システムの中では、 入り口の段階でユーザーに弾かれてしまうのが現状であり、 費用対効果が高いとは言い難い。 であれば、あえて既存にある古いものを最大限に活かしつつ、 全く違う方向に価値を置いたほうが、物件の良さは出ると考えた。 約40年前を考えれば、この建物は当時"ハイカラ"だったに違いない。 ある時、先端だったものが同じ基準で再び最先端に躍り出る事が出来るかどうかと言うと それは難しいかもしれないが、価値基準を別次元に移行する事で、競争力を取り戻せると考えた。 この物件は、ワンルームにもなれば1LDKにもなる。 そして、「懐かしい」と思うものもあれば「新しい」と思うものもある。 揺れるブランコのように価値観は一方に振れて、 この部屋は、ここにしかない。 賃貸のリノベーション物件が、一生住む目的ではないのであれば、 時間の経過を感じながら、ある一定期間住む方が、 賃貸ユーザーにとって有意義なのではないかと思う。 (文:ルーヴィス・福井信行) ![]() ![]() | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||

