2024/01/15 【新形】新築提案のウェブサイトを公開しました。

シゴト

WORKS
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TOKYO 2021

TOKYO 2021
https://www.tokyo2021.jp/

2021年以降を考えるために
「TOKYO 2021」は、超高層ビルに建て替わる前の戸田建設本社ビル、大規模開発の前夜を舞台に行われるアートイベントです。2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックは、メディアから演出された日本が国内外に発信される機会になります。そこで表層化される日本像とそこに引きずられる価値観に対し、本企画では「建築」と「現代美術」のふたつの展覧会を通じ「2021年以降を考える」ことに大マジメに向き合います。アートの観点だからこそできる、これまでの日本の都市史、美術史の再解釈と、これからの新しいヴィジョンを、東京を舞台に展開します。

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建築展 課題「島京2021」
都市の前提が揺らぐ現代社会の変化を背景に、ポストオリンピック・パラリンピック=2021年以後の東京の都市状況を「東京=島京2021」をキーワードに考えたいと思います。建築の教育現場では建築家から架空の設定をもとに課題が出され、それに対して提案が制作されます。課題には時代性や出題者の建築観が盛り込まれます。今回は建築家である中山英之、藤村龍至が「東京=島京2021」の現状に対するオルタナティブを問う課題を作成し、“考える現場” としての建築展を提案します。参加者はプロジェクトメンバーとして総勢13名の建築家とともに展示期間の1ヶ月間を通じて制作と議論を続け、提案をまとめていきます。最後にはゲストを迎え討論を行い、来場者と共に東京の未来像について考えます。

ディレクション:中山英之
課題作成:藤村龍至
プロジェクトメンバー:浅子佳英、成瀬友梨、西澤徹夫、藤原徹平、吉村靖孝、岩瀬諒子、木内俊克、常山未央、中村航、連勇太朗
企画アドバイザー:永山祐子
最終討論会ゲスト:青木淳、豊田啓介、中村佑子

 

美術展 un/real engine ―― 慰霊のエンジニアリング
「災害」と「祝祭」を繰り返してきたこの国の歴史とともに、文化や科学は新たな想像力や表現、技術を生み出してきましたが、本展では各時代におけるアーティストの営みを「慰霊のエンジニアリング(engineering of mourning)」と名付け、その系譜の一部として日本現代美術史を再構成しました。キュレーターに黒瀬陽平を迎え、若手からベテランまでおよそ30名の作家が、盲信的に進もうとする社会全体に対し、様々な「問い」を投げかける場となりました。会場では本社ビル解体前の状況を活かしたサイトスペシフィックな大型インスタレーションを多数展開し、解体前の建物の最後を飾りました。

キュレーション:黒瀬陽平
会場構成:西澤徹夫
参加作家:会田誠、飴屋法水、磯村暖、宇川直宏、梅沢和木、梅田裕、大山顕、カオス*ラウンジ、カタルシスの岸辺、キュンチョメ、今野勉、たかくらかずき、高山明、竹内公太、寺山修司、中島晴矢、中谷芙二子、名もなき実昌、八谷和彦、檜皮一彦、藤元明、三上晴子、宮下サトシ、山内祥太、弓指寛治、渡邉英徳、Houxo Que、MES、SIDE CORE
展示会運営協力:ayanoanzai、石川貴大、伊藤由貴、古賀茜、cottolink、齋藤実咲、関優花、髙木早希、藤井陸
協賛:AMP(Ambient Media Player)、大光電機株式会社、株式会社高島屋、株式会社エー・ティ・エー、Peatix
協力:株式会社コトブキ、コトブキシーティング株式会社

 

透鏡2021 アンリアレイジ × 丹青社
2021年以降の東京を可視化するANREALAGEによる「透鏡 2021」。国内外でその新奇性が期待され注目され続けるファッションブランド、アンリアレイジはファッションは時代を映す鏡という視点から“鏡の向こうに透ける景色”を構想。2021年以降の東京の景色をアンリアレイジ独自のテクノロジーで映し出します。また、空間づくりのプロフェッショナルである丹青社が、アンリアレイジのコンセプトを拡張させる空間演出をおこないます。「ファッション×テクノロジー」で新たなファッション体験の創造を続けるアンリアレイジと、「空間×テクノロジー」で新たな空間体験の提供を続ける丹青社が、共創プロジェクトとして初めて具現化する時空をお楽しみください。会場ではアンリアレイジによるTOKYO 2021オリジナルグッズも販売します。

RAM Association 公開シンポジウム《東京アーバニズム序説 -『個室都市 東京』をめぐって》
大澤真幸、小林恵吾、高山明、松江哲明、桂英史とさまざまな分野で活躍する5名が集い、公開シンポジウムを開催します。高山明/Port Bによる『個室都市 東京』(2009)の発表から 10年が経ち、2019年今秋の再演を機に、東京論の更新を試みる計画が立ち上がっています。演劇、建築、映画と芸術分野からも異なる立場の方々に登壇していただき、同時代の芸術をめぐる議論を重ねていき、『個室都市 東京』を糸口にしなが ら都市論の刷新をめざして徹底討議します。芸術や社会をめぐる議論の機会として奮ってご参加ください。

MASH UP アイス TOKYO 2021
美味しいものは人を笑顔にする--食べるエンターテイメントを自負するマッシュアップは独自の技術で素材を加工、瞬間冷凍する技術を開発し新商品を世に送り出すフードカンパニー。今回はTOKYO 2021の趣旨に賛同、2021年以降の食の課題をアイスを通して美味しく考えるため、MASH UPのアイスバーを販売します。また、特別企画として茨城県常総市で戸田建設が運営する「TODA農房」が育てた珠玉のいちごを使った「いちごアイス」も限定販売します。

ZERO Project TOKYO
これまで広島とNewYorkでアートを通じてソーシャルイノベーションを生み出してきた、アメリカのNPO「1 FUTURE」。今回、TOKYO 2021との共催で「ZERO Project」を東京で初開催します。TOKYO 2021のテーマのひとつであった「都市の記憶」には「戦争の記憶継承」という課題も含まれています。「ZERO Project TOKYO」では日米の教育者、アーティスト、若者たちによるパネルディスカッション、アートエキシビジョン、ライブパフォーマンスを通して、この課題についてのダイアローグ(対話)を試みます。 オープニングレセプション・ライブパフォーマンスには、佐野元春氏が特別参加。プロジェクトへの書き下ろしの新曲によるアートビデオを会場でプレミア上映します。 また、サクソフォニストの加藤和也氏によるアートに内在する意味を音楽で解き放つライブを予定しています。

※テキストは全てイベント開催時のまま

CREDIT

種別

エキシビジョン

計画面積

1030m2

撮影

Mitsuya Mitsuhisa

所在地

東京都中央区京橋TODA BUILDING

 

総合ディレクション

藤元明

企画アドバイザー

永山祐子

主催

戸田建設株式会社

運営

TOKYO 2021 実行委員会

会場設営・サイン制作協力

ルーヴィス

施工管理

荒井良太

SERVICE