コンセプト
アート収集家のご家族のためのマンションリノベーションのプロジェクトです。寝室が3部屋必要など一般的な要望のほか、150点を超える膨大なアートコレクションを飾るための空間が求められました。「アートとともに住まう」こと、そして「アートの“ように”住まう」とはどういうことなのか、それがこのプロジェクトの大きな問いとなりました。
日常と非日常を行き来する
そこで私たちは日常とアートの中(非日常)を何度も行き来する、「アートの中に入る」という物語を持った住宅を提案しました。空間を区切る壁を膨らませ、本来連続している“日常を切る”ような赤と黒の空間を作っています。赤はギャラリー、黒はウォークインクローゼットとして使われ、これらをアートの中の空間(非日常)に見立てています。
アートの中に入るような体験
また、絵を飾る“額縁”をモチーフにした開口を設けることで「アートの中に入る」という体験を感じさせる設えとしています。コーヒーを飲んだり、床でゴロゴロしたりする何気ない姿も、額縁に切り取られることで絵画のように見えてきます。
日常と非日常を行き来する、アートの中の世界に入ってまた外に出る。そんな体験をすることで、「アートのように住まう」ことができる住宅としています。
【文:イスナデザイン】
| 種別 |
リノベーション |
|---|---|
| 設計 | |
| 設計担当 |
一瀬健人 野口理沙子 |
| 施工 |
ルーヴィス |
| 施工管理 |
井川日生李 |
| 撮影 |
楠瀬友将 |
| 不動産 |
創造系不動産(片山優樹) |
| 設備設計 |
ピロティ |